GIVE&GIVE 、与え続ける想いの強さ
見返りが欲しい
飲食店で働いていた時に、アルバイトのスタッフにこんなことを言われた。
「お客様のために一生懸命サービスしても、ありがとうって言われないんです。」
正直、どうしてこんなことを言っているのか理解できなかったが、努力していることに見返りが欲しかったようです。サービス業とは感謝されることはすごく稀なことです。完璧なサービスをしたところで、そのサービスの正解は【お客様】なのだから。
でも自分でも日々感じていたのは、お客様から「ありがとう、またくるね!」と良く言われていた。それは意識的ではなく無意識な行動が、お客様にとっては大きな価値になっていたということ。
スタッフから言われたことで、意識しながら働いていました。そこでなぜ「ありがとう」と伝えられるか気づくことになります。
欲しいものは与えよ
これは、人生の中の気づきで一番大きなものになったマインドです。
『欲しいものは、与えよ』
「ありがとう」と言われたければ、自分から「ありがとう」と言うこと。ただこれだけです。やっている人も多いと思います。ただこれは、幼少の頃には大体の子供はやっていることなのですが、大人になるにつれてやらなくなってしまうことなんです。
どうしてか?
与えても、返ってこないからである。以前記事に書いた【ドリームキラー】のように、ありがとうと言うことが恥ずかしいとか、頑張っている姿を見て笑ってしまうなど、子供の心を壊してしまう行為の繰り返しで、諦めてしまうのだ。
言ってもムダと思ってしまい、言うことを止めてしまうことは本当に悲しいことです。諦めることで生み出すことは、「後悔」しかないのだから、大人は子供に対して前向きな言葉をかけてあげてください。
ありがとうは伝染する
「ありがとう」は伝染する。そう実感したのは、飲食業のときに言われたお客様からの「ありがとう」の数々。
想いを形にして、想いを明確に伝えることが大切でした。何に「ありがとう」なのかを考えることが重要なのです。
正直な話、これを出来ている飲食業は少ないと思います。よく飲食店では「ありがとうございまーす!」と飛び交う言葉だが、スタッフを捕まえて
「さっき何にありがとうって伝えたの?」と問うと明確に答えられるスタッフは少ないでしょう。
そうです。無意識に言っているからです。それは伝わりませんね。
当時のお店では、お客様がご来店の際に、スタッフ全員で「いらっしゃいませ!」と声を揃えて発声していました。そしてスタッフは、お客様の顔を見ながら「ありがとうございます!」と言うように教えていました。
要はこんな感じです。
「いらっしゃいませ!ありがとうございます!」
お帰りの際に「ありがとうございます」と言うことは当たり前だと思いますが、ご来店時に言う「ありがとう」には、
- 多くのお店の中で選んでくれたことの感謝
- 大切な日に大切な人と過ごす場所に選んでくれたことの感謝
- お腹が空いた時に一番に思い浮かべてくれたことの感謝
- 一生懸命に働いて稼いだお金を使う場所に選んでくれたことの感謝
- 会いに来てくれたことの感謝
このような想いを込めて全てのスタッフが来店時に「ありがとうございます」と伝えるのです。もし自分がこのお店に行ったら一瞬でファンになりますね笑
当然にこのお店に来てくれたお客様は、帰る際にはスタッフに「ありがとう」と伝えてきます。本気で想いを伝えることが人の心を動かすんです。
たった「ありがとう」を伝えられない人は、どんな素敵な言葉を言っても心は動かないと思います。言葉には、想いを乗せて伝えてみてください。その言葉は、大切な人の人生を帰るパワーがあるはずですから。
今回の作品はこちらです。
伝えるって
ほんとに難しいんだ
でも
君と僕には
言葉があるんだよ
そして想いを乗せて
さぁ。
言葉には、人を動かす力が必ずある。それはいつかあなたが動き出した言葉で証明されている。想いは、伝えなきゃ消えてしまうんです。だって昨日の想いは、消えつつあるでしょ?
だから今の想いを伝えてみてください。きっと人生はあなたの大切なものや人で溢れるはずです。
想いを与え続ける、最高のGIVERになりましょう。