違う人生を生きて欲しい。
人生にはいくつもの分岐点がある。そして無数の選択肢が現れ、選択をしなければならない状況が訪れる。今回の記事は、つらい運命の二人のお話です。
ご本人のご了承を得て書かせていただきます。
人生が変わる時(出会い)
生きていると選択しなければならない瞬間が訪れます。この選択が人生を変える選択だとしても決断しなければならない。
出逢い
田舎暮らしの二人は、大学進学を機に上京した。別々の大学でデザインのを学び、広告代理店への勤めることになった。
そこで二人は出会うことになる。音楽とお酒が好きな二人はすぐに意気投合し、仕事終わりに飲みに行きお互いを知るようになり、二人は惹かれ合うことになりました。
付き合って3年、二人は結婚することになりました。出会ってから二人は変わらずに毎日笑いが絶えない暮らしを送っていました。海外旅行も音楽フェスも行き思い出も増えていた。
そして二人の将来を描く時に、幸せな家族を描いていた。二人の間に最愛の子供を授かり手を繋いで二人の思い出の場所に一緒に行きたいって話すことが毎日の楽しみだった。
結婚生活を送る中で、子供を授かることは自然の流れと思っていた。
子供との出会いを願い続けて、一年、二年、三年と時が経ち、それでも楽しい日々は続いていきます。
四年目の決意
子供を待ち続けて四年、妊娠しない身体だということがわかった。
二人の幸せな時間は、ここで途切れてしまう。妻は、自分の身体に責任を感じ自己嫌悪になってしまい、夫はそんな妻を励ます毎日に精神的なストレスを抱えてしまい鬱になってしまった。
二人の関係は最悪なケースになってしまった。会話もない毎日に慣れてしまい、いつからか夫婦の関係すら忘れてしまうほどだった。
そして妻は決断をする。
妻『赤ちゃんができない身体でごめんね。一緒にいると傷つけてしまうからもう別れて欲しい。ちゃんと赤ちゃんができる人と一緒になって欲しいよ。』
夫『辛い想いにさせて申し訳ない。子供ができなくてもいいよ。二人で一緒に歳をとっていこうよ。』
妻『ありがとう。でも一緒に歩いていて前から家族連れがいるだけで、辛くなっちゃう。これ以上私も苦しみたくないし、窮屈な人生にさせたくない。』
この言葉に言い返すことはできなかった。
夫は、別れを受け入れることになった。でも出逢いから今までの思い出は消せない。
夫『また出逢ったころに戻って友達になって欲しい。夫婦じゃなくても出逢ったことを否定したくないから。』
二人は離婚を決意し、別々の人生を歩むことになりました。
批判を受け続けた夫
あの日、言い返すことができずに別れを受け入れてしまった夫の決断は様々な人からの同意を得られなかった。
「ひどい」
「ただ子供が欲しいだけじゃん」
「奥さんの気持ち理解できてない」
これはほんの一部です。匿名のメールやSNSでの誹謗中傷もあったようです。二人だけの問題だけではなく男女の問題として発展してしまったことで、彼の精神状態は最悪な方向へと向かっていく。
鬱の末、自殺未遂
匿名からの誹謗中傷からインスタでは、奥様の友人からの批判的な言葉。日に日にエスカレートしていく言葉の暴力は、彼の心を壊していった。
仕事は手につかず、プライベートの時間はスマホを触るだけで身体が震えてきてしまう。
彼の生活は、常に誰かに監視されているようなストレスと不信感で侵されていき体重も激減し摂食障害の診断を受け、鬱の診断も受けてしまう。
仕事も行けなくなり、家からも出れなくなってしまった彼は、いつも使っていたネクタイ2本を縄代わりに首吊り自殺を試みる。
天井の照明にくくりつけ椅子に立ったところで、テレビ台に飾ってあった二人の写真を目にする。
【なんのために別々の道を歩んでいたのか】忘れてしまっていたことに気づくのです。
涙を流しネクタイから手を放し、椅子に座りながら泣き続けた。
幸せのカタチは、どんなカタチしてる?
幸せのカタチは、誰が決めるのだろうか。この二人の話を聞いてすごく不思議に思いました。
二人で誓った幸せの在り方を第三者がどう思うかで、批判的になるし攻撃的になるということ。
「二人が今幸せと思っているならいいじゃん」とはならない。
そう考えると、幸せの基準は本人よりも関わる人がどう感じたかで決まるのです。
■幸せそうに見える家族が歩いていると、きっと誰もが【幸せ】と感じるだろう。でもその光景が苦痛に思える人もいる。
■離婚し、別々の人生を歩んだ夫婦を見て、【不幸】と感じるだろう。でも二人は出逢ったことの思い出は宝物と考えお互い前に進んでいる。
誰かが評価することで幸せが決まると思いますが、本人がどう思っているかが一番大切です。
SNSが広まり、承認欲求を求めてオンラインとオフラインの生き方が混ざってしまっている現代では、本質を見失ってしまうと誰のための人生かがわからなくなってしまうんです。
だから、今一度、自分の人生の主役は自分だと再認識する必要があるんです。
幸せかどうかは、自分が決める。その強い意志を持ってください。
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不妊症で悩んでいる女性が多いと聞きます。悩んでいる時間がより自分の身体を苦しめることを忘れてはいけない。不妊症の中でも着床障害について参考にしてください。
着床因子(着床障害)
着床障害について
卵子が育ち、きちんと排卵して受精した場合、その受精卵は細胞分裂を繰り返しながら卵管を通って子宮内膜へと着床します。しかし、子宮に何らかの問題がある場合、受精卵が最終的に子宮に着床できず、着床障害と診断されます。
その原因を掘り下げると、子宮筋腫や子宮腺筋症、子宮内膜ポリープ、子宮奇形、黄体機能不全などが挙げられます。または受精卵そのものが原因のこともかなりあります。
子宮筋腫
筋肉で形成される子宮の内側に発生する良性の腫瘍です。発生する場所や症状がそれぞれ違っており、筋肉のなかにできる筋層内筋腫、子宮の外側に向かってできる漿膜下筋腫、子宮内膜のほうに飛び出してくる粘膜下筋腫などがあります。筋層内筋腫や漿膜下筋腫で子宮内膜を圧排しない程度の小さなものであれば、着床を妨げるほどではないと判断されます。粘膜下筋腫や子宮内膜を大きく圧排する筋腫は、手術による摘出を行うことがあります。
子宮腺筋症
子宮内膜症の一種であり、子宮内膜組織が筋層のなかに入り込んでしまい、月経が繰り返されることで、その部分の内膜が増殖を繰り返します。治療法は統一されたものはありませんが、とにかく早めに妊娠することが、逆に治療になるとも言えます。早めの治療ステップアップが有効であると言えそうです。
子宮内膜ポリープ
増殖した子宮内膜の一部がポリープ状になったものをいいます。できる位置や大きさによっては着床の妨げとなる場合もあります。子宮鏡検査で観察し、同時にポリープを切除することが可能です。また、軽度の子宮内膜ポリープは月経の際、出血とともに自然と取れてなくなる場合もあります。
子宮奇形
生まれつき子宮の形が正常ではなく、子宮内膜の状態が整っていないため着床の妨げになる場合があります(血流が悪いのも原因です)。また、着床しても子宮が大きくなりにくく流産しやすいなどの問題もあります。
黄体機能不全
黄体ホルモンの分泌により排卵期に厚くなるはずの子宮内膜が厚くなっておらず、着床環境が整っていない状態のことをいいます。黄体ホルモン(プロゲステロン)は着床を促すだけではなく、妊娠の継続にも必要なホルモンです。基礎体温の高温期が短い場合は黄体機能不全が疑われ、血液検査を行ってみて、黄体ホルモン値が10ng/ml未満の場合、黄体ホルモンの補充が必要となります。また、高プロラクチン血症が原因で黄体機能不全を引き起こしていることもあります。一方、排卵障害(排卵がうまくいかないこと)そのものが黄体機能不全を招いていることも多いです。
子宮内膜癒着
子宮内膜に癒着を起こしてしまうことをいいます。流産の際の流産手術や、人工妊娠中絶、帝王切開による創や内膜の炎症によって起こる子宮内膜癒着が着床障害となっている場合があります。子宮鏡を使って内膜の癒着をはがす治療が行なわれることがあります。