命を救った大切な人の言葉
記事掲載の理由
今回の記事は、ご依頼者からの希望により書かせていただきました。作品は、お子様に向けた想いの言葉です。イジメによって3年間苦しみ自ら命を絶とうとした13歳の命。見つけられなかった子供からのSOSサインは親と子供との距離を離していった。
この記事で言葉の大切さやいじめの実態・現状を知っていただけたら嬉しいです。またそれがご依頼者のご意向ですので、ぜひご覧ください。
見抜けなかったSOS
昨今、小学生のいじめは昔のいじめとは違ってきている。暴力や暴言など目に見えるものではなく、見えない暴力でのいじめが主流となっています。スマホやタブレットを手にすることが増えいじめの手段が増えていったのが原因です。
以前では、クラス内で行われていたいじめは、今では【大人】の目の行き届かないLINEや掲示板での誹謗中傷に変わってきている。あからさまにLINEグループから除外したり、ありもないことを掲示板に書いて精神的な苦痛を与えてくるのです。
小学校から支給されるタブレットには学校の監視下の上、利用されているにも関わらず学校は見抜けないのかが、保護者の間で疑問化されていたようです。
現状を聞いて愕然とした。誹謗中傷や個人を特定するような投稿は、学校で削除しているという。一見、監視されているように聞こえるが、被害者を救っているのはなく加害の証拠を隠滅しているのだ。
2013年に制定された「いじめ防止対策推進法」では、第28条第1項に「いじめにより当該学校に在籍する児童等の生命、心身又は財産に重大な被害が生じた疑いがあると認める」事態(自殺等重大事態と呼ばれる)を「重大事態」と定義。重大事態が起こった際には「速やか」に教育委員会などに報告し、第三者委員会を立ち上げて調査することが求められている。
このような救済手段を理解している教育者が、隠蔽することなど決して許せない。
子供は、【いじめはいけないもの】と理解できています。だから大好きなお母さんやお父さんには言えないのです。自分で解決しようと10歳の子供が毎日想っているのです。辛くて辛くて考えるだけで涙が出てきます。
逃げ場がない日々、いじめはそんな日々を生み出すんです。
ご依頼者は、ずっと後悔していると言う。自分の子供がいじめられているなんて思わなかったと言うより、いじめというものから逃げていた。
きっと毎日SOSを発信していたに違いない。
『今日学校楽しかった?』何気ない言葉がチクチク心を刺していたと思うと後悔しても仕切れない。だって毎日、子供は笑っていたから。
子供からのSOSは、どのようなサインだったのか
- 学校の話に個人名が出なくなった
- 学校の行事を知らせなくなった
- 外食が嫌いになってきた
思い返すとこのようなSOSがあったようです。「今日楽しかった?」と聞くと必ず〜ちゃんと遊んだよ!など個人名が話に出ていたのに、「楽しかったよ」「体育で疲れた」などと具体的な話では亡くなった。
学校の行事も話さなくなったのもサインだった。学校に親がくることでいじめられていることがバレてしまうからだという。授業参観や遠足などの行事はいつも直前までわからなかった。
大好きなお寿司屋さんは10歳になってからは行かなくなていた。外食先で友達に会いたくないからだ。また幸せな家族を見ると自己嫌悪に陥るために、外食は避け初めていた。
たった10歳の子供が抱え込む問題として、これからの人生を変えてしまい兼ねない重大なこと。
問題なのは、後にしか気づけない分かりづらい子供のSOSだということです。毎日一緒にいるのに気づかないSOS。
行かなくなった学校
13歳になった。中学校になれば変わると思っていた。しかし、小さな街では小学校から中学校に上がるのに、生徒は変わらない。
入学式で問題が起きる。クラス分けを知らせる掲示板に書かれていた名前に【✖︎】と書かれていたのだ。その時に親はいじめを目の当たりするのだ。
子供は、泣き崩れながら母親にしがみ付き
「学校行きたくない」と言ったそうです。
初めて助けを求めてきた子供を抱きしめ
「いいよ。頑張って言えたね。お父さんとお母さんが守ってあげる。」
そういうと子供は3年間のいじめの実態を話してくれたそうです。
勇気と決断の日
全てを話してくれた子供の勇気。いじめられることが悪いと思わせてしまった罪悪感からネガティブになってしまう両親を今度は子供が勇気付けた。
「お父さん、お母さん。心配かけてごめんなさい。私、学校行きたい。あの学校には行きたくないけど違う学校で頑張りたい。だから応援してくれる?」
勇気のある言葉です。この言葉で両親の心は動き始めました。全くゆかりのない地へ引っ越し家族みんなで新たな人生を歩むことを決断するのです。
このお話を聞いて涙が止まりませんでした。きっとお子様は3年間いろんな想いで生きていた。いじめられていることの悔しさ、悲しさ、憎しみを抱えながら。
そしてこの言葉を言える心の強さ。いま笑えていることの幸せを強さに変えて伝えてくれたんですよね。言葉を扱う者として人生が変わるほどの言葉です。
今回の作品はこちらです。
ご両親からお子様へ向けた想いの作品です。前向きに生きるお子様へのちから強いメッセージ。
過去を忘れるのはなく、勇気に変えながら家族みんなで乗り越えていこうという想いを書かせていただきました。
痛みや悩みが生きてる証
笑顔や涙が生かされてる証だって想うんだ。
あなたとの命のつながり、いつも感じています。
強さの先に
いまこの記事を書かせていただきましたが、この作品をお子様に贈られたのは3年前。
16歳になったお子様は、勉強を頑張り進学校に進み一つの夢を見つけたそうです。
私みたいな子を救える先生になる
あの時、助けてくれなかった先生を憎むのではなく【私だったら】と思えるのは、きっと両親から受けている愛の証なんだって強く思います。
改めて言葉を届ける作品に関われたこと幸せに思います。
いじめが無くなり、この記事が読まれることで救われる人が一人でも増えること心から願っています。
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