筆文字アーティストが相田みつを作品を解説してみた。第二弾
筆文字ポエム作品の先駆者である相田みつをさんの人気代表作品を紐解いてみました。前回の第一弾では、想いをひらがなのみで表現する作品を解説しましたのでぜひご覧ください。
相田みつを
相田みつをは、詩人、書家。日常的な平易な詩をやわらかい書体で書いた作品が人気の詩人です。いのちの詩人とも称され、今でも多くの人の心を明るく照らしている。栃木県足利市出身。
今回の作品は
前回解説した作品はこちらです。
基本的に前向きな作品が多いですが、中でもこの作品は印象的です。
この作品を見たときにどのような印象を持ちましたか?
注目すべき3つのこと
①全てひらがなで書かれた作品
注目すべきは全てがひらがなで書かれていること。パッと見でわかりやすい作品ですが、「こころ」という文字に注目していきましょう。比較的丸い文字が多いですが、どこか笑顔に見える文字。
優しさを丸さで表現する書家は多いですが、ここまで印象を与える人は少ないでしょう。
②かすれが感情のあらわれ
書家や筆文字アーティストの作品でよく擦れ文字を見ると思いますが、相田みつをさんはこの擦れを巧みに使っています。最後の「きめる」を見てみると、力強さが伝わるほどの擦れ文字。
《決める》と《決意》を表現した素晴らしい文字です。筆圧を強くすると文字は擦れますので、この最後の2文字で全てが伝わる作品になったと思います。
③計算された作品バランス
作品の中心部分にある文字は「こころ」です。ポエム作品において全体的なバランスを気にする作家さんは少ないです。特にこの作品は、ポエム作品でありながらイラストのように中心部分に、メインテーマを書いています。
一瞬で「こころ」が目に入り、今の自身の心情と照らし合わせられるような作品。もし今不安になっている人、自信に満ち溢れている人、いろんな心情によって作品のメッセージが変わってくるということです。
筆文字アーティストとして伝えたいこと
想いを形にすることが使命。作品を見ていただき前向きになってくれたり、自分を好きになってくれたり人生にとって大切なものになってくれたら幸せです。
おめでとう、わたし。
明日が楽しみと思ったことは?
ほとんどの人が明日が楽しみって考えたことないと思います。でも明日が旅行とか仲間と飲み会だったら楽しみだと思いますよね。【明日】とは前向きな言葉として私たちは、認識している。
明日は必ず来るもの
そんな考えは、いろんなわたしを救ってくれる。辛い想いをし【いま】を生きることから逃げたくなった時も、明日はあなたを待ってくれるからだ。
おめでとう
明日のわたし。明日新しい自分に会える
新しい自分がどんな自分か
楽しみになる。今日頑張ったあなたへ。
明日は新しいわたしとの出逢いの日
今日頑張ったことや悔しかったこと、我慢したことは、あなたの背中を押してくれる。明日、新しい自分と出逢えることがワクワクするのなら、今日ちょっとだけ頑張れるはずです。
明日の自分はどんな人と出逢い、どんなことが待っているのかが楽しみになるのだから。
毎日、寝る前にこの言葉を思い出してください。
【おめでとう、明日のわたし】