別れを乗り越えて生きていく
どんな人も必ず別れを経験している。大切な人との別れ、友人との別れ、家族の別れが訪れる。人生はその悲しい別れの繰り返し。何気なく生きている中で、自分が不老不死のような存在に思いがちだが、人には必ずしが待っているのだ。
後悔のない別れ
「一年後の今日、あの人死ぬんだよ」と言われたらきっとあなたは、伝えたい言葉や想いは思い浮かぶはずです。思い出の話やその人に対する想いをぶつけるはずです。
ガンで亡くした父
胃がん末期だった父は、余命半年と言われた。父は亡くなる前に、ガンでよかったと言っていた。自分の最期がいつかわかることが幸せだったらしい。
事実、亡くなる一週間前には1人で人生でありがとうと伝えたい人に会いに行っていたのだ。感謝を伝えることができた父は、あっという間に亡くなってしまった。そういえば、父は人間にはスイッチがあると言ってのを思い出した。そのスイッチを切る瞬間は、後悔がなく生きたと実感した時だったのだろう。
残された家族は、この世からいなくなった悲しさはあったが、後悔はなかった。母も「頑張ったね」と父の人生を嬉しそうに受け入れていた。
ガン告知が教えてくれた、あの感情。
ある日、突然消えてしまう。
大学3年の時、入学以来ずっと仲が良かった友人を事故で亡くした。夕方のこと、踏切内に侵入し電車に身を投げた。前日、その友人は大好きな音楽を聴きながらお酒を飲んでいた。周りから見れば当たり前の日常だった。
昨日まで一緒にいた友人が突然いなくなってしまうこと経験ありますか。もっと思い出を作りたかったし、もっと話したいことたくさんあった。もし前日に、話を聞いてあげていたら救えたのかなとかたらればを考え出すと後悔は終わらない。
あの東日本大震災の時も同じだった。知り合いが行方不明、親戚の連絡がつかない、メディアでは津波によって流されていく人を見ていた。日常の中に突然、地獄が訪れることは誰も想像していな買った。後悔なんて言葉じゃ表せられないが、大切な人がいなくなってしまうことは一生背負っていくことになる。
突然いのちが消えるなら、愛する人へ想いを伝えて欲しい。
いまそばにいる人へ
「行ってらっしゃい」と見送った姿が最期だとしたら、後悔は残りませんか。
明日、謝ればいいと思って後悔は残りませんか。
「ありがとう」を伝えたいのに、言えずに後悔は残りませんか。
どんな別れも後悔は残ると思います。後悔の仕方が大切だと父の死を受けて感じました。言えばよかったとか、〜すればよかったとか、今できることができなくなるのが悔しくなるんです。
小さな後悔は、たくさんしていい。大きな後悔は、人生を狂わせるかもしれないということ。だって自分の人生はたった一度、たった90年程度なんですから。
「人の一生は、」788,400時間。
今回の作品はこちら
悲しい別れも、出逢えたからあるもの
失うのも何かを得たからなんだ。
そしてまた何かを得るため生きるんだ。
失うものは何
永遠の別れも「失うもの」、人生は永遠ではないから私たちは、時間を犠牲にして生きている。時間を失いながら、時間より大事なものを探していると思います。ディズニーランドに行くことも生きるためには必要ないのかもしれない。でも、好きな人と過ごすあの時間は、何にも変えられないかけがえのない宝物になるんです。
限られた時間を後悔なく人生の大切な思い出に変えていきましょう。