2019年8月、instagramでのDMで17歳の女性からメッセージがありました。
何をどんな言葉をかけていいかわかりません。私の想いを伝えるお手伝いをしていただけませんでしょうか」
お祝い事や前向きの作品依頼は多くいただいていますが、このようなご依頼は初めてでした。正直自分にできるかどうか不安でしたが、詳しいお話を聞くことになりました。
自殺未遂をする前、親友はスポーツ万能でクラスでも人気者
勉強もできてみんなの憧れの存在だったそうです。
でも家庭環境は、ぐちゃぐちゃ。
父親は母親を殴り、泥酔した父親は自分の娘を人形を叩くように暴力を続ける日々。
親友の心の居所は学校だったそうです。
そんなある日、事件は起きます。
いつものように泥酔した父親は、娘が勉強している時に
いつものように暴力を振るい、教科書、参考書、ノート全てを奪い
捨ててしまったそうです。
自分の心の居場所、生きがいを失った彼女は自ら命を絶とうと決めたそうです。
その時の彼女の気持ちを考えたら、胸が苦しくなります。
今も書きながら涙が出てきます。
令和2年度の児童相談所での児童虐待相談対応件数 令和2年度 件数205029件(前年対比+5.8%)
これは10年前と比べるとなんと15万件も増えています。忘れてはいけないのがあくまでも相談に対しての対応数です。声に出せずに苦しんでる子供は、この数値の何倍もいるはずです。
身近にいる友達でさえ、親友でさえ気づけない現実です。少しでもいい、変化に気づけるような環境になってほしいと思います。
子供にとって「帰れる場所」は心のありかなんです。ただいまとおかえりが当たり前に聞こえる場所が必要です。心の時間が止まることのないよう、家族は命を守る使命を持ってください。
あなたの歩幅で
いいから
一歩一歩
確実に
前にいこう。
あなたの人生
あなたが主役だから
大丈夫、ゆっくりで。
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すごく力強くやさしい言葉
最後の「大丈夫、ゆっくりで。」
この言葉が大好きです。親友だから言える「大丈夫」
この作品を見た親友はどうなったのか。
作品を受け取り涙されたそうです。
そして、学校にも通い始め少しずつ少しずつ
前のように笑えるようになったそうです。
想いは人生を変えると痛感しました。
そして勇気のある一歩を踏み込んだ
ご依頼者に感謝を思います。
想いを伝えることは、難しのかもしれません。たくさんのご依頼の中で想いを伝えられずに苦しんでいる方からのお話を受けます。そのために私たちは、存在していきたいのですが本心ではご自身の言葉でできるだけ伝えてほしいと思います。
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