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お父さん、生きてるって嘘ついた。

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夏になると思い出す、亡くなったお父さんのこと。温もりも声も知らないお父さんのこと、生きてるって嘘ついてた。

思い出は、ありません。

instagramでこんなご依頼がありました。

24歳、関東在住の女性

「会ったことないんですけど、亡くなったお父さんに向けて作品を書いてくれませんか?」

2歳の時に、交通事故でお父さんを泣くしました。お父さんの仕事は、トラックの運転手。

私が生まれてからも家を空けることが多く、お父さんの顔も思い出せないんです。

ずっとお母さんと一緒にいたから寂しくはなかったんです。

でも、小学生になって「父の日」のプレゼントをみんなで作る時に、みんなお父さんの話をする時があって

「どんなお父さんなの?なんの仕事してるの?」

友達が聞いてきた時に、咄嗟にこう答えたんです。

「お父さんは、普通のサラリーマンだよ。休みが少ないけど優しいお父さんだよ。」

お父さんのこと、生きてるって嘘ついたんです。

思い出も温もりもない人のことを愛せるはずがなかったのに、みんながお父さんのことを話す顔が楽しそうで悔しかったんです。

しばらく、その嘘は続きました。

憎んだ相手は父親

大人になり、父親の存在も隠すことに罪悪感も感じなくなりました。

父親がいなくても大人になれたから。母親だけに感謝していたので、思い出すこともなかったんです。

でもずっと、憎んだいた。

お母さんと私を残して死んでいったことを憎んでいた。

大切な人との出逢い、結婚、そして

社会人になって、いろんな出逢いがあり大切な人との出逢いを迎え、人生を共にすることになった。

そして、お腹に新しい命を授かった。

幸せいっぱいで毎日が幸せで溢れていた。入籍をしてからすぐの妊娠だったため、結婚式は挙げていなく、子供が2歳になり少し手を離れる頃、結婚式の予定を立てていた。

出逢いはどちらかの勇気で決まる。キセキの出逢いの話。

ラストレター

母に結婚式の招待状を届けにいった時のこと。母は、ある一枚の紙を持ってきてテーブルの上に置いた。

「これ、あなたのお父さんから預かってたものなの」

よく見てみると、生命保険の保険証券。

お父さんが亡くなったら、母に2000万円、私に1000万円、保険金が出るというもの。

母は、銀行の通帳を渡してこう伝えた。

「万が一俺が死んだら、娘が結婚して家族が出来たとき、結婚式の時に渡してあげてほしい。」

そうお父さんは母に伝えていたようです。

小さい頃、お父さんがいないことを隠していたり、ずっと憎んでいたことを後悔しました。

お父さんの最後の言葉は、温かくて私のことをずっと見守ってくれていたように感じました。

お父さんへの言葉

両親がいたから、いま私がいる。そしてかけがえのない家族もいる。あの日、お父さんからの最後の想いを受けた夏の日は一生忘れないだろう。

夏になると思い出すのは、ひまわりをよく目にするから。母が言ってた、仕事も恋愛もいつも真っ直ぐでいつも笑ってたお父さんはひまわりみたいな人だったって。いつまでもお父さんを忘れないように、ひまわりを探してしまう。

ご依頼いただいた作品はこちらです。

あなたを見てるだけで、笑顔になれるんだ。太陽に向かって咲く向日葵のように。

力強く咲く向日葵を見ると思い出す人がいる。

短い夏にしか出会えない特別な存在は、毎年暑くなると思い出す。

人は必ず死ぬのだから

どんな人でも死は訪れる。それは誰も知ってる。

友達や身内が亡くなるときにしか自分の死を考えないかもしれない。

みなさんは死は怖いですか?

お父さんはまだそばにいる

確かにお父さんは、亡くなってしまったのだが毎年向日葵を見ると思い出す存在になっていることがすごく大切なんです。

そうです。

忘れられてしまった時に、永遠に死んでしまうんです。

いま、あなたが生きているということは、あなたを大切に想っている両親やおじいちゃん、おばあちゃんがいるということを絶対に忘れてはいけないんです。

筆文字アーティストが相田みつをの作品を解説してみた。第一弾

二度目の死は永遠の死

忘れられてしまった時に、二度目の死を迎えてしまう。これは、ディズニー・ピクサーの『リメンバー・ミー』で話題になりましたね。

これまで誰も観たことがない世界を舞台に数々の感動的な物語を生み出してきたディズニー&ピクサーが贈る『リメンバー・ミー』は、陽気でカラフルな死者の国を舞台に“家族の絆”を描いた、感動と音楽に満ちたファンタジー・アドベンチャー作品

一度目の死を「肉体」の死、二度目の死を「精神・心」の死と考えたときに、死んでも心で繋がっていたら生き続けるということです。今体を流れている血の温度を感じ、血のつながりを想うことが亡くなった家族とのつながりとなる。

まだ生きている私たち

生きている時に、しなければならないことは二度目の死を迎えさせないために生きること。

生きた証を残していますか?今日亡くなった時に何か残せていますか?

こんなことを思いながら生きる、それが二度目の死をさせない生き方なのかもしれない。

選んだ運命の選択肢

人は、生まれてから死ぬまで、たくさんの人と出会い、人生が変わっていく。

出逢いは、どれも奇跡的でどちらかの勇気で生まれる。そばにいる友達や恋人との出逢いを思い出すときっとその奇跡に気づくと思います。

あの日に、あの場所で、出逢ったことは、偶然じゃなくて必然だった。

無数の選択肢の中で、あの日、あの場所に導いたことがまさに奇跡的なんです。そうです、自分が選んだ運命の選択肢。

らないままだったかもしれない

運命の人との出逢いに気づいたとき、人生が反転するような想いを感じるはずです。

それは、もしあなたが大切な人の存在に気づいていなかったら出逢いは生まれなかった。

心を痛めていたかもしれない、悲しい別れがあったかもしれない、自分の人生を責めるときもあったかもしれない。

だから、出逢えたと思えた時。あなたの人生は輝き始める。

繋いだいのちの物語

大切な人と出逢い、一緒の人生を歩んでいく幸せの延長に新しい家族との出逢いがあると

二人の間に出来た新しい命は、人生の中で新た価値観を与えてくれるのです。

大切なひとと出逢い、育まれた二人の時間が幸せを創り出したことは決して当たり前なことではない。

朝起きて、仕事に行き、帰ってきて一緒にご飯を食べて、眠りにつく。

「今日何もなかったなぁ」と思う日にだって奇跡がたくさんあるということを思い出してください。

だって一緒にいる人との出逢いは、運命的で奇跡を起こし続けることで出逢ったのだから。

新しい

育んだ想いは、新しい命を生み出す。二人の未来に必要なものに出逢わせてくれるのです。

二人の間に生まれる子供や二人の愛をいっぱい注がれるペット、二人で過ごすかけがえのない時間も新しい命のような二人の温度を纏った宝物になる。

二人だから生まれるもの全てが、命を宿らせ自分の一部になっていくのです。

かけ算になる人生

子供の頃、楽しい思い出がひとつ増えることが幸せだった。ディズニーランドに行ったり温泉旅行、運動会や修学旅行、どれも今でも思い出せる楽しい思い出、これは足し算として思い出になっている。

大切な人との思い出は、どうですか?

二人だけの楽しい思い出は、子供の頃のそれとは違う。楽しい思い出を二人で共有できることは、×2の幸せになるんです。

今回の作品はこちらです。

いのちをかけて守りたいもの、私にはある。

毎日がかけ算のように幸せが増える宝物。

出逢ってくれてありがとう。


突然いのちが消えるなら、する人へ想いを伝えて欲しい。

幸せな時ほど最期を考える癖がある。


命の意味は?

いや、これネガティヴではないです笑

胸に手を当て鼓動を感じ、心臓が血を送り出す音を掌に感じと生きてると実感する。

命の音が止まるまで生きたいと思ってしまいます。

生まれてきた理由はなんだと思いますか?

誰も生まれてきたときに宿命は感じていません。生まれてきた後に出会った人や生まれてきた環境で決まってくると思うんです。

「好きな人ができたら、その人を守るために生きたい。」

「自分が生きた証を残したいから」

一つの命を燃やして生きることの理由は、人それぞれです。

でも必ず生きる理由はあるはずなんです。たった一度の人生ですから、命をつなぐことや生きた証を残すために生きていきましょう!

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この記事を書いた人

筆文字アーティストTakanoriKawasakiです。
SNSフォロワー6万人。月間PV50万達成。
今日が幸せに、明日が楽しくなる作品をお届けします。