大人のいじめ問題が人生を狂わせる。
なぜ大人もいじめをするのか
いま大人の「いじめ問題」が話題になっています。厚生労働省の労働相談窓口に寄せられている内容で最も多いのが「嫌がらせ・いじめ」で件数はこの10年でおよそ2倍に上がっている。
いじめとは関係のない大人がなぜいじめで悩んでいるのか。
逃げ場のない環境
社会に出るとまずルールやマナーに縛られる生活が訪れることになる。社会人としてのマナーは、対人関係にも多く影響を及ぼすためかなりのストレスを感じる。
業務がうまくいかなかった時に、罵声を浴びせられたり、陰口を言われたり、他の社員との待遇が違ってくる場合が多い。
学生の時であれば、「学びの場」としての認識からテストの成績や生活態度次第で評価されていき、いじめ等があれば親であったり先生、友達など身近な存在への相談ができる環境である。
しかし、社会に出た時には、評価は「結果」に対してされるため、自分を責めるケースが多く上司からの罵声や暴力は自分への責任として相談をせずに悩みを抱え込む傾向にある。
どのようないじめが行われている?
- 業務を奪う
- 解雇を促す
- 雑用を強要
- 暴力・暴言
- タダ働きさせる
- 複数人から無視される
- SNSでの晒し行為
こちらに挙げたいじめは実際に私が実際にブラック企業で働いていて体験したものです。でもこれらは空想的なものではなく、リアルなものです。本当に学校ではないかと疑うくらいのいじめの内容です。
この中で皆さんが経験したいじめはありますか。
絶望から私は、生まれ変わった。
では実際にいじめが起きたらどうすればいい?
職場でいじめが発生したらどうすればいいのか冷静に考えられる人はいないでしょう。もしあなたの大切な人が「いじめ」を受けていた時に、助けられるよう想定していきましょう。
LINEやメールでのいじめ
現在の職場で多く見られるいじめは、メールやLINEでのいじめのメッセージです。直接伝えてこない陰湿ないじめですが、記録が残るため必ず保存しておきましょう(スクリーンショットを撮る)。
保存した画像を人事や労働相談窓口に提出し相談してみましょう。
何かあったという証拠があれば、相談者は動かざるを得ない状況になり迅速に対応してくれることでしょう。
暴言や暴力・差別的な嫌がらせ
様々なコンプライアンスが取り上げられている効果もあり、10年前よりは減少している。モラルの問題だけではなく、傷害や精神的な病になるきっかけを与えてしまうからである。
要するに「わかりやすいいじめ」は、加害者にも損害が出てくるという問題が生じるため、出来るだけわからないようにいじめをすることが多くなっている。
身体の傷は大きな証拠になり得るが、精神的なダメージはなかなか証拠が立証できないことが多い。そのため、レコーダーに会話を録音するなどの証拠集めが必須になってくる。
暴言を吐かれている状況でなかなか録音するという考えにならないと思うが、自分の命を守ると考えたらやらない選択肢はない。
いじめの原動力とは
「俺はこんなにやってるのに」
「なんであいつだけが評価される」
「あいつのせいで業務が遅れてる」
このような声はどこの職場にも日々生まれてくる言葉でしょう。この言葉にもわかるようにいじめのきっかけとは、『被害者意識』からなる。わかりやすく『ムカつく』のだ。
いじめのきっかけは、小学生の頃から何にも変わっていないのだ。ただ変わってしまったのは、被害者の環境。小学校では、先生や親にSOSを求めて逃げ場が存在していた。
社会に出てしまうと、言われてしまう原因は『俺だ、私だ』となってしまいネガティブ思想になり逃げ場がなく毎日追い込まれていくようになってしまうのだ。
いじめの原因=自分
こんな最悪な公式を考えてしまうのだ。事実、私もその1人でした。
いじめは決して許される行動ではありません。人生を壊し、人生の貴重な時間を奪っていくのですから。
鬱と診断されたわたしが、光を見つけるまで。
戦うな、逃げろ
いじめと戦うことは本当に辛いことです。いじめをする人に報復することが社会にとっては解決にはならない。あなたにはたくさんの選択肢があるということ、忘れないでください。
あなたを守る人が必ずいるということも忘れないでください。
私自身が、会社から受けたことは今でも許せないものですが、戦わずに逃げたことがその後の生活を守ることになったし、自分自身を守る結果となりました。
もし大切な人がこのような境遇にいた時は、戦うとういう選択をするのではなく勇気を持って逃げるということも選択肢として提示してあげてください。