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Netflix短編アニメ『愛してるって言っておくね』たった12分の辛すぎるメッセージ

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Netflix短編アニメ『愛してるって言っておくね』

実際の事件を描いたNetflix短編アニメ「愛してるって言っておくね」(原題:If Anything Happens I Love You.)

愛する娘を失った夫婦が娘との思い出を通して立ち直っていく物語です。アメリカで頻繁に起っている銃乱射事件をモチーフにしており、事件に巻き込まれた被害者の家族の心情を描いており、多くの人の心を動かした。

2018年にフロリダ州、マージョリー・ストーンマン・ダグラス高等学校で発生し、生徒教職員合わせて17名の死者を出した銃乱射事件をモデルとした作品。2021年に第93回アカデミー賞にて短編アニメ映画賞を受賞。

【監督】
ウィル・マコーマック、マイケル・ゴヴィア

この作品は、世界子どもの日11月20日に配信されています。

 

Netflix短編アニメ「愛してるって言っておくね」(原題:If Anything Happens I Love You.)

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娘を失った親の想いは

アメリカで起こる悲劇的な事件の銃乱射事件がテーマになっている。何気ない毎日の中で突如最愛の娘を奪われた親の心理を描写しています。この映画は、セリフがないまま進行します。

娘の部屋から流れてくる家族の思い出の曲King Princessの「1950」によって今までの楽しい思い出を思い返すのだ。娘が着ていたTシャツ、食事中に落としたミートボール、剥がれた壁の痕、そこにいた記憶が走馬灯のように蘇る。

セリフのないことで想像させる

12分間、セリフがない映画。表情、カラー、印象的な影、この表現だけで会話や心情を想像させることが素晴らしい。この映画の冒頭の夫婦の食事シーンは、離れている距離、心が空っぽになってしまった表情を背景のない部屋や白黒のカラーでより一層の虚無感を与えてくる。

特に印象的なのが、「影」。娘を失ったことでの喪失感から罵倒し合っている影。会話がなくてもお互いが受け入れられない現実から逃げられない心情を表している。

ほとんどが色のない物語だが、思い出を強調するものに関しては、色が付いている。

娘が着ていたTシャツの色、家族の思い出の夕日、バースデーキャンドル、どれも心が温まるような感動的なシーン。そして最後には、学校に掲げられたアメリカ国旗の星条旗。

2度目に観たときに、正直ここで鳥肌が立ちました。なぜ星条旗に色が付いていたのか。

ただの悲しい物語ではない

星条旗とドアには色が付いている。きっと娘はこの中にいる。静寂の中、銃声と悲鳴が聞こえてくる。

これは、観ている私たちに向けられたメッセージだと感じました。アメリカの銃乱射事件の事実、悲惨さを忘れさせないために。楽しかった思い出を色をつけていたのに、この学校のシーンでは真逆の回想シーンだった。

虚無感によって心を失ってしまった家族には会話もありませんが、本人の代わりに動き出すのが影です。影の動きで本当の自分を表現している。罵り合ったり逃げたり、行きなのない感情が影を作り出している。

妻の最後にかける言葉は「さよなら」か「ありがとう」伝えられる言葉は?

If Anything Happens I Love You.

娘がスマートフォンに送ったメッセージ「If Anything Happens I Love You.」この映画の題名になっている言葉、直訳すると「何かあったときのために、愛してる。」

実際に起きたマージョリー・ストーンマン・ダグラス高校銃乱射事件で生徒が両親宛に送ったメッセージをヒントにしているようです。

さっきまで一緒にいた友達や先生が殺されていく中で、両親に伝えたい言葉「愛してる」という言葉は、胸が締め付けられる。

この映画は、悲しい物語だけではなく現状や現実をたった12分で突きつけてくる。

突如大切な人をなくしてしまうことの絶望感、今ある幸せの大切さを感じることが何よりも重要なんです。

明日が当たり前ではないこと、忘れちゃいけない。

ぜひみなさんもたった12分のメッセージを受け止めてください。

コロナ禍で会えなくなってしまった大切な人との心の距離

 

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この記事を書いた人

筆文字アーティストTakanoriKawasakiです。
SNSフォロワー6万人。月間PV50万達成。
今日が幸せに、明日が楽しくなる作品をお届けします。