プラスに変える、チカラ。
疎遠になった友人からの連絡
ある日、学生の頃の友人から連絡があった。開口一番「生きてるかー!」
約20年ぶりに話すその友人は、【太陽】のような人。皆さんの周りにも1人はいますよね。
何事もないと連絡もしないもので、約20年間互いに連絡せずにいました。
そんな友人からの連絡に嬉しさと少しの不安を感じていました。
「何かあったな?」
お互いの近況と昔話をして、一瞬で学生の頃に戻れるくらい笑った。
一時間ほど話した後に、トーンが下がり友人は話し始めた。
「実は俺、事故ってさ、左腕失ったんだよ。」
車走行中に脇から出てきた車に追突され左半身を強打し、意識を失い戻った時は腕を失っていたようです。失意の中、人生の終わりを感じていると思っていましたが、そのような話を彼は笑いながらするのです。
そして、最後にはこんな言葉を口にしました。
「左腕を失ったことを知った時に不思議と生きててよかった、と思ったんだ。俺はまだ生きられるって思えたんだよ。」
「事故した相手は恨んではいない、もちろん感謝もない。ただこれから先の人生で経験することが大きく変わったことは確かだし、敬遠されるかもしれないが俺は生きてる。」
「突然当たり前にあるものが失われることも人より早く実感しただけ。」
「あたりまえ」と「ありがとう」
突然、あたりまえにあったものが失われる。毎日ニュースで目にする事故のニュースには、被害者と加害者がいて、被害者には家族がいて、今日の朝見送った大切な人が二度と戻ってこないんです。
生きていることは決して当たり前のことじゃないということを忘れてはいけない。
そうです。人はいつか必ず命耐えるのだから。
今動いている手や足はいつか動かなくなる、失って気づくのではなく毎日の感謝で始まる、そんな一日を過ごしてほしい。
増える高齢者事故
友人の事故は、高齢者が運転する車との接触事故。
高齢者ドライバーの事故のニュースをよく耳にするようになりました。主に運転操作を誤るなどの原因ですが、なぜ運転経験豊富の高齢ドライバーが事故を起こしてしまうのか。
昼間の事故が多い
高齢ドライバーが起こした死亡事故件数を昼夜別で見ると、昼間の事故が約8割をしています。
発生場所は自宅からの距離5km以内が約6割。高齢者自身は、視力の低下身体能力の低下を感じているため視界のいい時間帯で自宅の近くを運転している様子が伺えます。
ではなぜそのような条件の中、事故が増えているのか。
高齢者ドライバーの死亡事故の要因として
- 操作不適・・・30%
- ハンドル操作不適・・・15%
- ブレーキとアクセルの踏み間違い・・・8%
事故のほとんどが「慌て」や「焦り」による運転操作の誤りから起こっている。
そして事故の手前の高齢者の交通違反の最も多い違反は【安全不確認】。事故にはなっていないが、安全確認が十分に行われていないのが現実です。
認知症が原因?
イメージ的には、認知症が事故の原因だと思われていますが、死亡事故を起こした高齢ドライバーの認知機能検査の内容を見ると「認知機能低下のおそれなし」が全体の6割を占めている。
認知症でない高齢ドライバーでも事故を起こしている事実に驚きます。
大切な人生は終わらせない
ある日突然、自分が、身内が加害者・被害者になるかも知れません。それが今日かも知れない。危うい人生を生きているというわけではなく、日々生きているということを考えなければならないということなんです。
いつか終わってしまう人生であるなら、あなたの思いや言葉が『生きた証』になるように大切な人の忘れない記憶になるように伝えていきましょう。
失って初めて気付く大切なもの。あたりまえの幸せに感謝できる人生を送ってください。
妻の最後にかける言葉は「さよなら」か「ありがとう」伝えられる言葉は?
今回の作品はこちらです
ただ生きてる
それだけで
うれしいと思う晴れた空を見て
ふと想う
ぜひ朝起きた時に、胸に手を当て心臓の鼓動を感じてみてください。寝てる時もあなたの心臓は動いていますから。その鼓動は、今日を生きる鼓動のはずです。
Netflix短編アニメ『愛してるって言っておくね』たった12分の辛すぎるメッセージ
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