学校の教育は実は残酷だった?
フォトグラファー、ミュージシャン、画家、様々なアーティストの活動に携わっていますが、先日ミュージシャンの仲間からこんな話がありました。
「今アート活動している人たちって、小学校の時の成績良かったよね?でもあれっておかしくないか。評価する人ってアーティストでもなんでもないわけで、その人の評価で自分がアートに向いてないか決めてしまうんだから。」
確かにそう。もし成績表で美術が悪かったらそれを見た親は、諦めさせるきっかけになる。
日本のアートは高齢化しており、若いアーティストの活躍が少ないのもこれが原因だろう。
私はというと、体育と美術の成績が良かったため、親からは野球のグローブと100色の絵の具をプレゼントしてもらっていた。今アートに関われているのは、親の応援があったから。
筆文字アーティストになるための3つの方法とは?
評価は難しい?
学校の先生がアートを評価することは難しい。というよりも点数をつけてはならない。
表現するものには、必ず本人(作者)の想いがある。小学生にも作品への想いはあるんですよね。
・お父さん、お母さんに見てもらいたい
・可愛く描きたい
・自分が納得いく作品を作りたい
ある思い出。
運動会の絵画をみんなで書いた後、上手く書けた生徒は市のコンクールに展示させられた。クラスで2名、学年で10名の選抜された生徒は朝礼で表彰された。
生徒が書いた運動会の絵を見てみると
自分が力強く走っている絵、お母さんが作ってきてくれたお弁当の絵、校舎の上から見下ろした運動会の全体の絵。運動会に関していればどんな絵でも良かったんです。
いろんな構図で書かれた作品は、どれも素晴らしかった。
ではどうして賞レースさせるのか。
絵が得意な子に特別な評価を与えることもっとスキルをあげてほしいからですよ。
それは素晴らしいことなんですが、全ての作品に光を与えてほしいんです。
アートにはちょっとだけの評価と少しだけの応援が必要なんだから。
選抜に選ばれなかった生徒は、苦手意識のため絵には興味がなくなってしまった。
なんとも悲しいです。アートには正解がなく今の自分を映し出す世界でたったひとつのものであるから、平等な教育をしてほしい。
SNS時代だから
instagramでは、ハンドメイド作品を自由に投稿でき、自分の作品に評価がつく時代。
そしてファンがついてビジネスにもなる。素晴らしい時代です。
オンラインで人と人が繋がり、心が満たさせることもあると思います。けれど
学校では、そうもいきません。教師の一言が子供の未来を変えてしまうくらいオフラインの重要があります。
教師がアーティストになってほしいわけではありません。表現する機会を増やしてほしいだけなんです。プロのアーティストと小学生のアーティストがもっともっと共存する世界を願います。
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